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夫婦ゲンカの原因
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まず夫婦ゲンカの原因から。結婚当初はち
ょっとした愛情の行き違いが多いようですつ
椙手が以前ほど愛さなくなったとか、こちら
の愛情が通じないとか鴇近所や親戚との交際
のことで竜、軽い衝突をしたりします。年数
がたつにつれて、経済的なことと帰宅時間の
ことが増してきます。二、三年ごろは嫉妬に
まつわることが少なくなく、五年以後は子ど
ものごとが非常に多くなります。
一般的にいって、結婚初期の原因は、「趣
味、娯楽」「買物」「お金」「帰宅時間」「しゅ
うと、小じゅうと、親戚」が横綱格をしめま
すαそれにつづいて「食べ励」「身のまわりの
世話」「おしゃれ、身だしなみ」が大関として
控えます。
しかし、これらは表面に現われた原因です。
雛繕瀬撫
意識的にもせよ働きます。ところが、結婚す
ると、どうしても安心感が生じ、そういう努
力をしなくなります。また、たとえ努力して
も、一つ屋根の下に常に生活を共にすれば、
おおいきれない面が現われてきます。夫は妻
に、妻は夫に、結婚前には気がつかなかった
性格や態度を発見します。
恋愛中には、いつもやさしかった彼。デイ
トしているとをでも、ふと黙ると、「どうし
た?疲乳たの」と顔をのぞきこんだ彼。常
にニコニコして、ユτモアに富んでいた彼。
こういう人の妻になったら、どんなにかわい
がってくれるかしら。iところが、結婚生
活に入れば、そうはゆきません。「みそ汁は
まだか」「それ、ワイシャヅ、カバン、早くし
てくれ」と台風のような騒ぎで家をとび出す
朝もあれば、ひたいにシワを寄せてむっつり
している晩もあります。こんなぐあいに「ち
ょっとアテがはずれた」という感じは、生活
のあらゆる場面で味わわされます。
それでも、始めのうちは、お互いに多少の
遠慮もあります。「けさは急がせて、すまな
かったね」「いいのよ。あなた、遅刻しなかっ
た?心配してたのよ」というようななごや
へ
かな会話もかわされます。が、だんだん慣れ
てくると、「時間がないじゃないか。もっと
テキパキしてくれよ」「何よ、自分こそ竜う
五分、早く起きればいいのに」と、売りこと
ぜに買いことば。会社で不愉快なことが訪つ
たりすると、帰って来るなり「ゲタは脱ぎっ
ぱなし℃だらしがないそ」「顔を見ると、す
ぐおこって。私は下足番じゃアー-・マセン:」
「何だ。その口のきき方は」「どなるからです
情
よ」「大きな声を出さなきや、キミみたいな
愛
の隔ボヤッとしたのには、ピンとこないからさ」
婦「ボヤッととは何です、伺いましょう」と、
夫とんだ掛合い漫才になることもあります。
欠点が目について
つまり、夫婦ゲンカの根本原因は、\"パー
Lソナリティτ(人がら)のすべての面をさらけ
出すこと\"と\"生活に慣れて遠慮がなくなるこ
と\"にある場合が多いわけです。それからま
た、\"相手の欠点が目について、不満に思うこ
と\"による場合も少なくありません。恋愛中
は\"アバタもエクボ\"で、相手の美点ばかりが
、映じ、理想視しがちなもの。
ところが、ともに生活すると、いろいろな
アラが見えてきます。それは、新たに見出す
こともありますが、さらに困ったことには、
まえに長所と思ったものが短所に感じられて
きます。
落ち着いた性格だと思っていたのが、ノロ
マでグズに感じられ、機敏だと見ていたのが
オッチョコチョイに見えてきます。必ずしも
一悪く解するためではなく、評価が客観的にな
るからです。
結婚前には、愛する相手の欠点をいくらさ
、がしてもさがしすぎるということはありませ
ん。しか七、結婚後は、相手の欠点をどんな
に大目に見ても見すぎるということはありま
せん。結婚前は両眼を大きく見開き、結婚後
は片眼をつむって見るくらいで、ちょうどよ
いのです。それなのに、たいていの夫婦は、
その反対のことをするので、ケンカが生ずる\'
のです。
期待しすぎて,
したがって、\"結婚生活を理想的なものに
しようと力みすぎること\"によって起こる場
合もあります。まじめな夫婦であればあるほ
ど、強い理想を抱き、一種の〃完壁ノイロτ
ゼ\"にとりつかれます。いくらかの欠点や短
所や不完全さがあるのは、人間としてやむを
えないことなのだとは思わず、相手にも自分
にも高い水準を要求します。そして期待どお
りにならないからと、焦燥を感じ、はては幻
滅を覚えたり絶望におちいったりします。
男性は、「自分の妻をこういうタイプに育
てよう」とイメτジを描いていることがあり
ます。育てるなどとは生意気な、と同時に幼」
稚な考えですが、しかし事実そんな気持をも
っている人も少なくありません。しかも、そ
の気持は許すとしても、たいていの男性は》
気長に育てようとはせず、大変にせっかちで
す。ここに妻の気持との問にズレが生ずる危
険があります。
・他方、女性のほうに竜、男性を文字どおり
\"飼育\"しようという心理が全くないとはいえ
ません。夫の健康を案じて、夫の嗜好は二の
次で、栄養本位の献立を無理に食膳に供した
り、夫のこづかいは収入の何割を超えるべか
らずという家庭経済の大原則を絶対にくずさ
なかったり::。奥さまの教育意識が強すぎ
ると、だんなさまはそれを次第にうとましぐ
\'思うようになります。フランスの有名な評論
家アンドレ・モロアの次のことばを胸に入れ
ておくことによって、夫婦ゲンカの大部分は
解消することでしょう。
「われわれの愛する者に、われわれの理想に
似ることを求めてはいけない。そうでなく
て、理想がわれわれの愛する者に近づくよう
に、それに手こころを加えることが必要で
ある」
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